白鶴・大吟醸・灘魚崎工場竣工記念
灘の地酒、白鶴。灘の酒であってるよな。。神戸出身だが灘の酒にどんな銘柄があるかイマイチ分からない。ハタチで関東に出てきたものでね。
大吟醸・記念酒の様です。
当然、いただきものです。
飲むのは勿体ないが、飲まないといずれ痛んでしまうので、どこかで踏ん切りをつけないと。。
豪華化粧箱入り。
記念ラベルと言うことですな。
蔵元は白鶴酒造。神戸市東灘区。住吉南が魚崎辺りなんですかね?
酒質は、精米歩合38%の大吟醸。アルコール分17%とやや高め。
精米歩合40%を切る酒なんて一生に4~5回飲む程度ですよ。(多分)
・・・買って飲むことはないわな、贈答用ですね。
ちゃんと、化粧箱の蓋に書かれた白鶴の歴史を、飲む前に勉強する訳ですよ。
こうやって蔵元の生い立ちや変遷を知ることで、その酒造りの『想い』や『考え方』、『こだわり』を感じ取り、飲む酒と重ね合わせると美味しさが増幅されるのです。
・・・人と出会った時、どういう仕事や経験をされてきたかを知ることで、その人を理解したり好きになったりするのと似ているかな。
初めは小さな造り酒屋だったが、沢山の人においしい酒を飲んでもらいたいという思いから、樽詰め工場を瓶詰め工場に変えていったと。
更に沢山の人々に味わってもらうため、工場の設備を拡充。
1時間に12,000本もの生産能力は凄いな。
大衆向けの大量生産酒でしょうな。それはそれで顧客から求められているものなのでいいんです。コストパフォーマスは良いと思います。
竣工した魚崎工場。
本来、酒造りとは手間隙かけて行われるもので、本当においしい酒は、工場ではなく昔ながらの設備で造られているとは思う。この酒もそうである筈。
その年の気温や湿度など環境が微妙に変わってくるので、臨機応変に対応するため、杜氏が酵母と一緒に寝泊まりして付きっ切りで世話をするって話をどこかの酒蔵見学で聞いた覚えがあります。
では、じっくり勉強した後で、お味を。
ちなみに、瓶の形状が特殊で、ウィスキーの瓶に似ているためか、盃に注ぐ際に、心地好いトクトク音♪・・・こういう所にも拘りがあるっていいな~
盃に注ぐと、灘の酒にしては珍しく?やや色が付いている。
一言で言うと、濃密フルーティー!
米を極限まで磨いて、本当においしい芯の部分だけで造られた、それでいて繊細さは感じられず、むしろ力強さを感じる。アルコール分の高さがそうさせているのだろう。
これはもう日本酒ではなく、高級カクテル。
精米歩合38%の酒なんて殆ど飲む機会が無いんやから評価がなかなか難しいが、当然のことながら、うまい!
日本酒っぽくないことは確かです。なので、むしろ日本酒が苦手な方にこそこういった大吟醸を味わっていただきたい。
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