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2015年6月 8日 (月)

2015年5月-北海道旅行・余市蒸留所見学

2015年5月5日(火)、今回の北海道旅行4日目。この日は朝から余市へ。
札幌から小樽経由となるが、小樽方面には未だ行ったことがなかった。北海道の日本海側だと留萌・増毛、江差はあるけれど。
計画では電車で行くつもりだったが、前日に夕張に向かう際のバスターミナルで余市方面行きのバスが出ており、往復割引もあるとのことでバスにした。電車、バスのどちらにしても、途中、小樽経由で電車は乗り換え、バスは停車ということになる。
小樽での乗り降りは行きも帰りも相当あった。
小樽を出ると日本海沿いを時折通る。
朝の連ドラ『マッサン』の影響か、バスは行きも帰りも満席。帰りは補助席も使われた。
因みにバス代は、札幌-余市、往復割引で1890円。


札幌駅バスターミナルから1時間半程で余市駅に到着。札幌より空気が美味しく感じられた。
ちなみに電車だと片道1070円。
余市駅の直ぐ近くに余市蒸留所の敷地があり、駅正面を真っ直ぐ歩けばよい。


まだ11時過ぎだったが、早めに昼食をと、駅前に柿崎商店なる海産物系の店があったが、あいにくかなり行列していたので、向かいにあった『せいちゃん』なるラーメン屋のあんかけやきそばを。素朴な味でまあまあ美味かった。

食べたら、駅前から徒歩5分。余市蒸留所の見学である。
こちらが入り口になり、ドラマで見た人もいるかと思うが、セットではなく本物の建物である。


驚いたことに、見学無料だった。「ドラマにより見学料でさぞかし儲かったろう」と勝手に思い込んでいた自分が恥ずかしくなった。


広大な蒸留所の一部が見学コースとして設定されており、一部の建物も内部が展示仕様になっている。ドラマで見覚えがある人もおられると思うが、セットではなく本物の建物である。


30分毎に解説員による解説付き見学が受けられる。
入り口の所からのスタートで、申込制の様だが何食わぬ顔してくっついて行けば良い。
建物の配置により工程は前後するが、ウイスキーの製造方法が学べる。
大麦から造った麦汁を発酵させて(ここまではbeerと同じだそうな)、ポットスチルなる大釜で蒸留し、出来たスピリッツなる無色の蒸留酒を樽の中で何年も寝かせるとモルトウイスキーとなる。
余市ではモルトのみ製造の様だが、トウモロコシなどで造られたものはグレーンウイスキーとなり、通常はモルトウイスキーとブレンドされてブレンデッドウイスキーに。

このしめ縄もドラマで見覚えがある人もいると思うが、本物である。


因みに30分毎に解説が行われるため解説員は何人かいて、どれも美人である。私の解説員は研修生であったが、後で別の回のベテラン解説員(それでも若いが)の解説を聞くとやはり説明内容が濃かった。
研修生の初々しい解説を聞くも善し、ベテランの密度の濃い解説を聞くも善し。時間に余裕があれば両方聞いて違いを楽しむのも善いかもしれない。

こちらが1号貯蔵庫。今は展示用になっているが、かつては使われていた。
ドラマで見覚えがある人も多いかと。


実は、かなりの奥行き。中も入れるが奥までは行けない。




見学コースの締めくくりは、お待ちかねの試飲コーナー。
鶴17年、余市10年の2種類が用意され、お一人様どちらか一杯(原則)
ドライバーや子供用にジュースや烏龍茶も充実。
鶴17年はまろやかで優しい味わい。余市10年はちょっと荒削りなゴツゴツした味わいでしたわ。


解説員の解説付きの見学は主要な一部分のみになるので、残りの見てない部分は後から自由見学すればよい。
もちろん自由見学でも試飲は可能なので、ご心配なく。
ウイスキーには欠かせない樽についての説明も十分にあった。
樽の側面が曲面なのは方向転換し易いからというのは目から鱗。


マッサンがここ余市に蒸留所を決めたのは海・山・川と条件が揃っているからと。


ウイスキー博物館が見学コース内にあり、各種ウイスキー(スコッチ、アイリッシュ、カナディアン、バーボン、等々)の説明や、マッサン、リタの歩んだ道の解説など。





因みに、この日は5月5日の子供の日なので少しは家族連れが減って空くだろうと思ったが、全く関係無かった。子供連れてくる人は連れてくる。
樽の中の熟成年数による香りの違いを嗅いで確かめられる展示では『お子様はご遠慮ください』の注意書きがあり、においを嗅げない子供が悔しそうにしていたのが印象的だった。

このシーンが記憶に残っている人も多いことかと。ウイスキー初出荷のシーン。


第1号ウイスキーも展示されている。何故か飲みかけと思ったが、長い年月で蒸発しとるのかな?


貯蔵年数毎の各種「余市」も展示。モルトウイスキーの中でも一つの蒸留所から作られたものがシングルモルト。複数の蒸留所のものをブレンドしたものがピュアモルトだそうで、ニッカだとここ余市蒸留所と宮城峡があるのだそう。


見学して、ウイスキーの勉強になった。知識を得て、ウイスキーを飲むとまた違った深い味わいとなるだろう。グラスを傾けながら見学した風景が脳裏によぎるかも知れない。
余市への思い入れが沸き、シングルモルト余市ファンになるやも。

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