2015年5月-北海道旅行・夕張石炭博物館見学
前記事からの続き↓
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5月4日(月)、夕張に到着後、石炭博物館の見学。前の記事で述べた様に、前年の冬に閉まっていて見学出来なかったため、リベンジとなる。
入場料は1230円と過去に入った博物館の中では最高額と思われる。まあその分期待は膨らむが。
石炭とは?から始まり、石炭採掘者の一日、石炭採掘の道具・機械などを展示。
外国の石炭と日本の石炭では、出来た時代や元になった植物の種類が違う。ということを初めて知った。外国の石炭の方が古くシダや裸子植物、日本のはそれより後の時代の被子植物が堆積して炭化したものと。どちらが熱効率が良いかまでは説明になかった。
石炭採掘者の一日では、仕事中はずっと穴の中だそうで、弁当も穴の中で。家族には事務所で食べていると偽っていたそうで、なぜなら食べる仕種が非常に人に見せられない様な格好だったからと。これだけは仕事仲間だけの秘密でこの話は墓場まで持っていきたいとまで。どういうことかはプライバシーもあるのでこのブログでは語ることが出来ない。キニナル人は実際に行って見てきてください。
石炭採掘はツルハシでコンコンというイメージが強いが、それは明治の時代で、その後、コールピックなる電動のドリルの様なものや、ベルトコンベアー、ダイナマイトなどが登場し、効率化されていった。最終的にはドリルマシンの様な大がかりな機械に。
そして、採掘する穴は、縦穴から始まり、石炭の層に沿って横穴や斜め穴を掘り進んで行ったと。
そして、この博物館の売りといっていい、入坑シミュレーションなるもの。
地下1000mまでエレベータで降下。・・・それで1230円か。スカイツリーを超える距離を降下することになる。・・・そういった思いを巡らせながらエレベータに向かう。ちょっと感動モンでしたわ。
エレベータを降り、地下1000mの世界に到達。温度計があり、5℃でした。ちなみにこの日の外気温は23℃位だったかと。
炭鉱での仕事ぶりが初期の手掘りからコールピック、ドリルマシンと順に展示。
そして、その更に先に進むと、一人の係員からヘッドライト付きのヘルメットを渡され、実際に使われた炭鉱跡の内部を見学出来るようになっている。
順路は決められており、迷子になることはない。
当時実際に使われていた緊急避難用のシェルターが曲がり角に設けられた退避領域に置かれており、中に酸素吸入器などの非常用設備が備えられていると。
要は、事故発生時にここに逃げ込めたかどうかで生死が別れたと。穴の中でガス爆発などが起こると直ぐに酸欠状態になるということと思う。
坑道内を見学し、少しの階段を登って出口は外の世界へ。(行きはエレベータだったのにとか、あまり突っ込まないでください。不思議と思われるなら実際に行って確かめれば良い。私も扉を開けて外に出てきた時には???クエスチョンの連続でしたわ。)
ヘルメットは、出口右側の返却箱へ。
出口近くには、冬は積雪で近寄れなかった『石炭の大露頭』
石炭が剥き出しで風格があった。
見学が終わり、ホテルマウントレースイ前に戻って、帰りのバス。
15:43のバスだがこれを逃すと札幌に帰れなくなる。(遠回りになるが電車で帰ることは出来る)
日本での石炭採掘は衰退していくが、相次いだ事故によるものか、資源が枯渇したためか、価格的に採算が合わないためなのか、石炭の需要が減ったためなのか。そういったことは解らなかった。触れてはイケナイ事柄なんかね?
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