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2015年8月21日 (金)

足尾銅山見学

前記事のわたらせ渓谷鉄道からの続きで足尾銅山の見学。
http://ya-ta-chan.cocolog-nifty.com/aibo/2015/08/post-70d3.html

日にちは2015年8月8日(土)である。

再度、地図を掲載。


通洞駅から足尾銅山観光の通洞坑口まで徒歩5分位。
今年のGWに夕張炭坑跡を見学したが、外の暑さに比べて坑道の中はかなり涼しく、短い避暑・・・プチ避暑になるなと思い、関東には炭坑は無い筈だが似たような坑道は無いかなと思い付いたのが足尾銅山見学のきっかけ。
・夕張炭坑跡見学の記事はこちら↓
http://ya-ta-chan.cocolog-nifty.com/aibo/2015/06/20155--c70d.html


門の左側に標高617mと標識があり、ここでも下界に比べたら少しは涼しかった。



入坑料820円を払いトロッコ鉄道に乗る。
待合室には、「海街diary」なるドラマの写真が飾られてあり、足尾でロケが行われた様である。


トロッコは15分に1本出ており、不便は感じない。


初めは地上を走るが、やがて坑道の中に入っていく。


中はかなり涼しく別世界である。


やがて突き当たりに到達し、ここで降ろされる。
『後はご自由に見学ください』ということらしい。


サーチライトが設置され、自由に明かりを照らせるようになっている。
見学客何人かで背伸びしたり顔を左に寄せたり右に寄せたりして、角度を変え覗き込む。
ここではそういう見方が正当らしい。
確かに坑道奥深くの空気がうっすらと伝わってくるのを感じた。


『1200km以上の坑道が続きます。』の説明があったが、脇にあった説明板を見ると、一直線ではなく、掘ったわ掘ったわ、よくぞここまで。人間の欲を感じたね。
1200kmは東京-福岡の距離に相当すると。

そして、通洞駅裏手にあったあの山の下を掘っていたと。
「備前楯山」という名の山らしい。



見学コースは、トロッコが来た道でなく脇にそれる形で設定されている。
気温は20℃以下と思う。女性は長袖があった方がいい。
下はしみ出た地下水で常に濡れている。


実は足尾銅山は江戸時代初期に発見され400年の歴史がある。・・・(明治からの夕張炭坑よりもずっと古い)
内部の展示は、江戸時代、明治大正、昭和の3つの時代毎の仕事ぶりが実物大の模型と説明板&音声で分かりやすく解説。


昔使われていた坑道を歩く生の体験。
単なる洞窟でなく、多数の人が働いていたと思われる『念』の様なものを感じる。


後半は資料館になっており、銅の精錬などの解説。


実は精錬工場も、利益のみ追求して川に有毒物質を垂れ流していた訳ではなく、安全対策はしっかりやってきたが、どうしても川に流れ込んでしまった様である。
閉山となった現在でも高額な予算で防毒作業が続けられているとか。


そして、驚いたのが、緑青は無害であるという説明。
普段の生活で、緑青に関わる機会は殆ど無いが、天地がひっくり帰ったね。


先程、トロッコが入って行った通洞坑も間近で見られるようになっている。


通洞駅のネーミングもこの通洞坑から。


足尾銅山、世界遺産登録を目指しているので、見学は早い方がいいかも。
この日も土曜にも関わらず結構空いていた。
坑道以外にも各所に見どころがありそうなので、またの機会に訪れたい。

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