先日行ってきた「海のハンター展」の記事をUP。
会場はいつもの上野の国立科学博物館。
2016.9.9(金)に遅い夏休みを取り行ってきた。
入場料は1600円。金券ショップで前売券を1400円で購入しておいたのはいつもの通り。

会場マップ。
(1).過去の歴史ゾーン(古生代、中生代、新生代)から始まり、
(2).現代ゾーンでは深海、極域、外洋、浅海と大きく4つに分かれて展示。
(3).ハンター達のテクニック
(4).ヒトも海のハンター
と続く。
大部分の展示が魚類であったが、海のハンターということで鳥やカメの展示も有り。

平日ということでストレスなく見学に没頭。
子供連れでは、幼稚園前の子供を連れた家族が多かった。

過去の歴史ゾーンでは魚竜、首長竜、巨大サメなどを展示。

巨大サメは「カルカロドン・メガロドン」といい、全長18m、噛む力はホオジロザメの10倍。ホオジロザメでも現代の海洋生物の中で最大の噛む力だそうなので、とてつもない力である。
新生代という恐竜よりも後の時代に現れ、その後絶滅してしまったが理由は謎である。シャチなどとの競争に敗れたという説もある。

現代ゾーンでは現代に生きる海のハンターを展示。

現代に生きるサメも。
捕食の方法として五感の他にもう1つ、ロレンチーニ器官なるもので微弱な電磁波を感知するというのは新たな発見であった。筋肉の動きにより発せられる僅かな電流を検知出来るのだそう。

他の発見としては、口が折り畳まれており、外に大きく飛び出す魚もいるという点。これは哺乳類には無い特徴かと。まさにハンターやね。

ウツボは口の奥にもう1つの口があり、それで捕まえた者を確実に飲み込む仕組みを持っている。これも新たな発見。こういうのを見ると絶対に噛まれてはならないと思った。

現代ゾーンの終盤には、今回の目玉、ホオジロザメの全身液浸標本。
小型の成魚だそう。漁師の網にかかり死んでいたのを引き取って標本にしたと。
口は観察しやすいように敢えて開けてある。

オスらしいが、後部の構造がなんとも不思議であった。腹びれの一種であろうか。
尾びれには水平尾翼的な出っ張りがあるのもお分かりになると思う。

この小型のサメの捕食方法も興味が沸いた。

ダルマザメと言うのだそう。55cmなのでサメとしてはかなり小さい。

捕食の仕方としては、サメ、カジキ、マグロ、クジラなど大型の生物に噛みついて、体を一回転させることで肉を削り取るというもの。・・・これは痛そう。

捕食される立場の者の生き残り戦術も幾つか紹介されており、これは興味を引いた。

ミドリフサアンコウ。
敵に襲われたときに水を飲み体を膨らませて威嚇する。

体全体が大きな顔に見える。
ハクション大魔王の壺に似とるね。

ラストは養殖業の展示。
なんとクロマグロの完全養殖に成功しているとか。自然界から卵や稚魚を捕ってくることなく養殖魚が産んだ卵で養殖するというもの。
共食いやパニック事故を抑えるための高度な技術が必要な模様。

エサはペレット状になっていて成長に合わせて大きさを変えていく。・・・こんなんばっかり食べて飽きないんかね?・・・タマに生きた魚とか食べさせたりするんかね。
いや、研究開発を重ねてクロマグロにとって最高のごちそうになっているのかも知れん。

約4時間みっちり見学。
2016年10月2日まで開催なので、興味のある人は行ってみて欲しい。
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